大学について考えるブログ

大学教育と教学運営に関心をもつ方へ

第4期中期目標期間における指定国立大学法人の申請状況について

11月のこのブログで第4期中期目標期間(令和4~9年度)の指定国立大学の公募に関する通知にふれましたが、先月末が申請の締切で、申請状況が公開されています。 https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00117.html 今回は、筑波大学、東京医科歯科…

「在学契約」について

平成29年(2017年)5月に改正された民法の施行が今年の4月1日にせまり、教育機関関係者のあいだで「在学契約」について関心を寄せる人が増えているようです。 *民法の一部を改正する法律(債権法改正)について(法務省) http://www.moj.go.jp/MINJI/…

「教学マネジメント指針」について

先月開催された中央教育審議会大学分科会教学マネジメント特別委員会(第12回)において、「教学マネジメント指針(案)」が示されました。(大筋で了承されたとのことです。) https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/12/000002840.html このなかで、教…

次年度の文部科学関係予算(案)について

令和2年度(2020年度)の文部科学関係の予算案(総論)が文部科学省のウェブページに公開されています。 https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672.htm 国立大学法人運営費交付金は、昨年度の1兆970億5500万円から1兆806億7200万円へと約1.5%の減…

大学教育関連のフォーラムについて

研究主体の学会とは異なる大学教育関係のコンソーシアムや協会が主催するこの春(3月頃)のイベントのいくつか紹介します。 ・FDフォーラム(大学コンソーシアム京都)〔第25回〕 2月29日(土)、3月1日(日)龍谷大学/深草キャンパス http://www.cons…

「大学入試のあり方に関する検討会議」の設置について

12月27日、文部科学省から、『「大学入試英語成績提供システム」 及び大学入学共通テストにおける国語・数学の記述式に係る今般の一連の経過を踏まえ、大学入試における英語4技能の評価や記述式出題を含めた大学入試のあり方について検討を行う』ために…

学校教育法施行規則等の改正について(大学院関係)

先日、学校教育法施行規則(大学院に関する項目)及び大学院設置基準が改正されました(8月30日公布)。 http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1420657.htm 改正された施行規則では、大学院の(1)「三つの方針」の策定・公表の義務化(2)学位論文に…

国立大学法人の業務の実績に関する評価結果(平成30年度)について

国立大学法人は、中期目標期間(6年間)ごとに、いわゆる法人評価を受けますが、業務運営や財務内容等に関しては、毎年度、国立大学法人評価委員会の評価を受けることになっています。 先日、昨年度(平成30年度)の評価結果が公表されました。 http://ww…

履修証明制度について

今年4月、学校教育法施行規則が改正され、履修証明制度の総時間数の下限が120時間から60時間に引き下げられました。 この措置は、昨年11月に取りまとめられた中央教育審議会「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」のなかで、リカレン…

大学入試への民間英語試験の活用見送りについて

このブログでも何度かふれてきましたが、民間の英語認定試験の大学入学共通テストへの活用について、本日、文部科学省から、その導入を見送ることが発表されました。令和6年度に実施する試験から、新たな英語試験の導入に向けて、今後検討されるそうです。 …

「Society 5.0」について

政府が提唱する「Society 5.0」というコンセプトは、中央教育審議会「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」でも言及され、高等教育関係の学会・協会のシンポジウムなどでも度々採り上げられるようになりました。次回の大学教育学会課題研究集…

国公立大学のガバナンス・コードについて

以前、私立大学連盟と日本私立大学協会からそれぞれガバナンス・コードが公表されたことを書きましたが、国立大学協会と公立大学協会からも同様にガバナンス・コード作成に向けた活動がありますので紹介します。 *国立大学協会「国立大学ガバナンス・ コー…

AO入試について

10月に入り、AO(アドミッションズ・オフィス)入試が始まっている大学も多いのではないでしょうか。 そもそも、AO入試とは、米国の大学の入試(アドミッションズ・オフィスの専門の職員によって、SATや高校の成績、推薦状、これまでの活動の記録、…

高等教育の修学支援新制度(大学無償化)の対象大学等について

今年5月10日に「大学等における修学の支援に関する法律」、いわゆる大学無償化に関わる法律が成立したのをうけ、高等教育の修学支援新制度が始まりましたが、このほど、その制度利用を申請し、対象になった大学等が発表されました。 大学、短期大学、高等…

教職大学院について

先日、文部科学省から本年度の教職大学院の入学者選抜実施状況が公表されました。それによると、総入学定員2054人(前年度比645人増)に対し、総入学者数は1649人(前年度比279人増)で、入学定員充足率は80.3%(前年度比16.9ポイント減)となっています…

文部科学大臣と学校教育法第3条について

先日の内閣改造により文部科学大臣の交代がありました。平成13年(2001年)1月の省庁再編により誕生した文部科学省ですが、今回で20人目の大臣となります。 文部科学省の長である文部科学大臣には、大学の設置許可や基準制定に関する権限があるとされて…

指定国立大学法人の追加指定について(3)

このほど、第3期中期目標期間における指定国立大学法人の追加指定について文部科学省から発表があり、あらたに一橋大学が指定を受けました。これで、指定候補であった7大学(東北、東京、東京工業、一橋、名古屋、京都、大阪)すべてが指定国立大学法人に…

私立大学のガバナンス・コードについて

5月に学校教育法等の大学に関する一連の法律が改正されはことは、以前、このブログでもふれましたが、それを受け、私立大学連盟と日本私立大学協会からそれぞれガバナンス・コードが公表されましたので紹介します。 *日本私立大学連盟 私立大学ガバナンス…

アイビーリーグについて

前回、特定の大学群によるスポーツの大会について書きましたが、米国のアイビーリーグもスポーツに由来しています。 米国北東部の名門大学8校を指してアイビーリーグと称されますが、元々はフットボールの試合で用いられた言葉です。(他のスポーツにも拡大…

ユニークな大学スポーツの大会について

夏季休暇期間を中心に多くの大学スポーツのイベントがありますが、一般の認知度は高くないながら、インカレ(全日本学生(大学)選手権)以外にも特定の大学グループによる大会が各地で開催されています。 例えば、共通のルーツをもつ旧帝国大学(北海道、東…

大学の創立年について

昨今、多くの大学で創立何周年の記念事業が行われているように感じます。大学のアイデンティティ意識の向上、そして寄付金事業の推進という2つの目的があるのではないでしょうか。 それにしても創立何周年というとき、その起点、つまり創立年(創立記念日)…

BI〔Business Intelligence〕ツールについて

個人的なことですが、先週、パソコンのソフトウェア「Tableau(タブロー)」の初心者向け講習会に参加しました。Tableauとは、直感的な操作でデータのビジュアル化を行えるソフトウェアで、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールの一種です。 BIが大学…

IDE大学協会のセミナーについて(2019年度)

IDE大学協会は、冊子『IDE 現代の高等教育』で知られていると思いますが、これから各地区で開催されるIDE大学セミナーについて紹介します。 ・北海道支部 8/30(金)「学修成果の可視化をめざして」 ・東北支部 11/18(月)「学修の成果・時間と単位制…

障害をもつ人のための大学について

先日の参議院選挙で、重い障害をもつ候補者の当選が話題になっていましたので、障害者と大学について考えてみました。 あまり知られていないことかもしれませんが、視覚・聴覚に障害をもつ人のための大学として筑波技術大学(国立大学法人)があります。筑波…

夏の学会(8~9月)について

この夏の学会(年次大会)で、大学教育に関するものをいくつか紹介します。 学会といえば以前は研究者の集まりでしたが、近年は実務者の会員の割合が増加している学会もあります。また、記念シンポジウム等を一般に開放している学会も最近は多いようです。 …

国立大学職員の給与水準について

有名私立大学の職員の給与が比較的高い水準にあることは、この業界では広く知られていることではないでしょうか。もっとも私立大学といっても千差万別で、私立大学という枠で給与水準を説明することは困難です。 国立大学の場合は大学間でほとんど差はなく、…

大学生の不登校について

最近、ひきこもりに関するニュースが頻繁に採り上げられています。 大学生の不登校について公式な文書で初めて本格的にふれられたのは、平成12年(2000年)の「廣中レポート」ではなかったかと思います。 大学生の不登校やひきこもりの実態把握に関する調…

大規模私立大学における合格者数の抑制について

前回に続き入試の話題です。 ここ数年の大学入試では、大都市の大規模私立大学を中心に合格者数を抑制する動きが強まった影響で各所に混乱が生じていることが新聞等のニュースで採りあげられています。模試判定の確実性の低下、受験生の安全志向による中堅大…

国立大学における英語資格・検定試験の入試での活用予定について

国立大学の一般選抜(2021年度入学者選抜)における英語資格・検定試験の成績情報の活用状況(予定)が公表されています。 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/detail/1417592.htm それによると、出願資格としてのみ活用するか、点数化して加点する…

学芸員養成課程について

先月、このブログで大学博物館について書きましたが、博物館に専門的職員として配置されるのが学芸員であり、その学芸員の資格(国家資格)は主に大学の学芸員養成課程を経ることで取得できます。 現在、学芸員養成課程をもつ大学は295校、短期大学は8校…