大学について考えるブログ

大学教育と教学運営に関心をもつ方へ

80年代の米国の大学の状況について

前回、中央教育審議会「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」について書きましたが、日本の大学の将来を考えるとき、米国の大学の歩みを確認してみることに一定の意義があると思います。(もっとも、単純な比較には慎重になるべきですが。) …

「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」について

11月26日、中央教育審議会において、「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」がとりまとめられました。http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/11/1411368.htm 6月に「中間まとめ」が公開されたことをこのブログでも触れましたが、中間…

国立大学の授業料について

東京工業大学が、2019年4月以降の入学者から、授業料を改訂すること(年額535,800円 → 635,400円)を発表しました。これにより、自主財源を増強し、教育内容・環境の向上、新たな給付型奨学金の創設等に充てる旨、説明しています。 https://www.titech.ac.j…

指定国立大学法人の追加指定について(2)

先月23日、文部科学省から指定国立大学法人の追加指定について発表がありました。今回、指定を受けた国立大学法人は大阪大学です。http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/10/1410263.htm 昨年の6月及び今年の3月に、東北、東京、東京工業、名古屋、京…

高等学校卒業程度認定試験について

今度の土、日曜日(11月10、11日)、高等学校卒業程度認定試験(高認)が実施されます。高認は年2回(8月、11月)実施され、今年の出願者は、合わせて約2万4千人となっています。因みに、昨年の合格率は43.6%(出願者数24713、受験者数2174…

国立教育政策研究所について

前回、科学技術・学術政策研究所について言及しましたが、文部科学省にはもう一つ研究所があります。国立教育政策研究所です。文部科学省組織令では、「国立教育政策研究所は、教育に関する政策に係る基礎的な事項の調査及び研究に関する事務をつかさどる」…

「科学技術指標2018」について

近年、日本の研究力、特にその相対的な低下傾向について指摘されることが多いようです。具体的な指標の議論も活発になされています。 毎年、科学技術・学術政策研究所から「科学技術指標」が公開されていますが、この8月、2018年版が公開されました。 http:…

大学の敷地内禁煙の実施について(健康増進法の一部改正)

この7月、健康増進法の一部を改正する法律が公布され、学校、病院、児童福祉施設、行政機関等は来年の夏頃までに敷地内禁煙を実施することが義務付けられました。当然ながら、大学もその対象になっています。(ただし、「屋外で受動喫煙を防止するために必…

文部科学省総合教育政策局の新設について

文部科学省組織令の一部を改正する政令(「総合教育政策局等関係改正令」)が、今月16日に施行され、文部科学省に総合教育政策局が新設されることになりました。 http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1409585.htm 総合教育政策局は、主として生涯学習…

「卓越大学院プログラム」について

本日、「卓越大学院プログラム」の採択結果が、文部科学省のウェブページに公開されました。http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/10/1409731.htm 卓越大学院プログラムとは、「社会にイノベーションをもたらすことができる博士人材を育成することを目的…

東京大学の入試出願要件(英語)について(2021年度実施)

9月26日付けで、東京大学から「2021年度東京大学一般入試における出願要件の追加について」が公表され、民間の英語認定試験の大学入学共通テストへの活用について動きがありました。 https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_admissio…

「教育関係共同利用拠点(FD・SD関係)」の認定について

昨年、「教育関係共同利用拠点」について紹介しましたが、今月、今年度の拠点の認定について発表がありました。 「大学の職員(教員を含む。)の組織的な研修等の実施機関」としては、熊本大学教授システム学研究センターのほか3大学が認定(再認定を含む。…

キャリア教育について

前回、「大学生のキャリア意識調査」について書きましたが、大学でキャリア教育が義務化されたのは、平成23年(2011年)の大学設置基準の改正によるものでした。すなわち、大学設置基準に以下の条文が加えられました。 (第42条の2) 大学は、当該大学…

「大学生のキャリア意識調査」について

電通育英会と京都大学高等教育研究開発推進センターは、大学生の生活実態やキャリア意識などに関する全国調査「大学生のキャリア意識調査」を、平成19年(2007年)から3年おきに実施しています。報告書をウェブ上で読むことが可能で、現代の学生の実態や…

「学校法人運営調査における経営指導の充実について(通知)」について

7月30日付けで、文部科学省高等教育局長から文科大臣が所轄する学校法人理事長宛てに「学校法人運営調査における経営指導の充実について」と題する通知がありました。 http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1408727.htm この通知は、経営が悪化した私…

新構想大学について

昨日、図書館情報大学について書きましたが、現在、図情大は筑波大学の一部局(春日エリア)となっています。筑波大学の設立は、昭和48年(1973年)の10月ですから、来月で45年周年を迎えます。いわゆる「新構想大学」の代表的な存在の筑波大学も半世…

図書館情報学について

かつて、図書館情報大学という大学が存在したことを覚えている人も多いことと思います(平成14年、筑波大学と統合)。この大学名によって、図書館情報学という専門分野の認知が一般にも広まった面があるのではないでしょうか。 この秋、図書館情報学会の年…

高等教育論のリーディングリスト(現代の古典)について

社会人になると十分な夏季休暇を取ることは難しいものですが、休みのあいだに是非この本を読みたいと考えている人も多いのではないでしょうか。 高等教育に関わる教職員が読んでおいた方がいいと思われる本、現代の古典として支持を集めるだろうと予想される…

民間の英語認定試験の大学入学共通テストへの活用について

先月、東京大学の学内ワーキンググループから、大学入学共通テストで導入される民間の英語認定試験の取り扱いについて慎重な姿勢が表明されました。東大の最終決定ではありませんが、民間試験を大学入学共通テストで活用することに各所で懸念が示されている…

IDE大学協会のセミナーについて

昨年、IDE大学協会に関する記事を書きましたが、これから各地区で開催されるIDE大学セミナーについて紹介します。 ・北海道支部 9/14(金)「学修成果の可視化をめざして」 ・東北支部 11/19(月)「大学と社会との対話 ー産学官出身3学長が語るビジョン」…

「大学スポーツ振興の推進事業」について

今月23日、スポーツ庁から、「大学スポーツ振興の推進事業」に15大学(うち6大学は昨年からの継続)を選定したとの発表がありました。http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/houdou/30/07/1407448.htm この事業は、大学スポーツ・アドミニストレーターの…

地方大学振興法について

前回に続き、法律に関する話題です。 昨年、東京23区内の大学の定員増を原則として認めないという政府の方針が話題になりましたが、そのことが法律として定められました(10年間の時限措置。対象地域(東京23区)は別に政令で指定)。 「地域における…

著作権法の改正について

この5月、著作権法の一部改正が行われました(平成30年5月25日公布)。デジタル化、ネットワーク化の進展に対応した著作権法の改正が提言されてきたことは、以前、このブログでもふれていました。 *著作権法の一部を改正する法律案 http://www.mext.g…

夏の学会(8月後半~9月)について

学生の夏季休暇中など、通常、授業が行われない時期に多くの学会が開催されます。8月後半から9月にかけては学会が集中する期間ですが、高等教育業界に関連しそうな学会のうち、この時期に年次大会が開催されるものを、既にこのブログで紹介したものも含め…

「今後の高等教育の将来像の提示に向けた中間まとめ」について

先日、中央教育審議会大学分科会将来構想部会から、「今後の高等教育の将来像の提示に向けた中間まとめ(平成30年6月28日)」が公開されました。この秋にも答申が出される予定になっています。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/houkoku/1…

リメディアル教育について

昨日、初年次教育に言及するなかでリメディアル教育(Developmental Education)にふれましたが、リメディアル教育についても学会(2005年設立)があり、8月に以下のとおり全国大会が開催されます。 ・日本リメディアル教育学会〔第14回全国大会・総会〕 …

初年次教育について

現在、ほとんど全ての大学で、高校から大学へのスムーズな移行を促す教育、いわゆる初年次教育が実施されていることと思います。初年次教育の内容として代表的なものは、アカデミック・スキル、情報リテラシー、キャリア・デザイン、自校教育等があります。 …

大学基準協会について

この3月、大学基準協会から『学習成果ハンドブック』が刊行されました。第3期の認証評価(平成30年(2018年)~)では、内部質保証システムの構築に関する取組がより重視され、学習成果の測定や検証結果の活用がポイントになることを踏まえてのものです…

IR関連のイベント(8月)について

8月後半に開催される、IR(インスティテューショナル・リサーチ)に関するイベントを紹介します。(因みに、筆者は、大学評価・IR担当者集会に参加する予定です。) ・大学情報・機関調査研究会〔第7回研究集会〕 8月18日(土)、19日(日)国立情報学…

大学行政管理学会について

以前、大学職員を中心とする団体の一つとして大学マネジメント研究会を紹介しましたが、もう一つの大学職員を代表する団体として、大学行政管理学会を挙げることができます。 大学行政管理学会は、「大学の行政管理について実践的、理論的に研究し、大学行政…