大学について考えるブログ

大学教育と教学運営に関心をもつ方へ

学校教育法の改正(「専門職大学」等の制度化)について

 5月24日、改正学校教育法が成立し、これにより、平成31年4月から「専門職大学」、「専門職短期大学」の設置が可能になりました。大学に、新たな教育機関が加わるのは、昭和39年(1964年)に短期大学が制度化されて以来のことになります。今後、専門職大学に関する設置基準等の詳細な内容が規定される予定です。

*学校教育法の一部を改正する法律
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/kakutei/detail/1387551.htm

 

 日本の大学教育と職業の関係は、古くて新しい問題のように思えます。戦前の大学は、工科、医科、法科等の実学を中心に発展してきた面は否定できないでしょう。戦後の大衆化した大学の多くも、卒業と同時に就職する日本の社会システムのなかで、学生の就職状況を競ってきました。それでもなお、大学は職業教育に否定的な反応があるように感じます。

 教育と社会(仕事)をつなぐ意義について、例えば以下のような本が参考になるかもしれません。

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本田由紀『教育の職業的意義 ー若者、学校、社会をつなぐ』(ちくま新書、2009年)