大学について考えるブログ

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FD/SDのネットワークについて

 米国において、FD(SD)の専門家の団体POD(The Professional and Organizational Development Network in Higher Education)が設立されたのは、1976年でした。英国のSEDA(Staff and Educational Development Association)は、1993年から活動を開始しています(SCEDとSRHEが統合され誕生)。それぞれ大規模な年次大会が開かれ、技能の向上のための議論や情報交換が行われているようです。

*POD http://podnetwork.org/
*SEDA https://www.seda.ac.uk/

 

 日本に目を向けると、FD/SDの専門職集団が形成されている状況にはありませんが、大学設置基準においてFDが義務化された平成20年(2008年)の前後に、FD関係のネットワーク、協会等が相次いで設立されました。

 全国規模のネットワークとしては、国立教育政策研究所の研究活動を元に誕生した日本高等教育開発協会(JAED、平成21年 (2009年)設立)、36の私立大学が加盟する日本私立大学FD連携フォーラム(JPFF、平成20年 (2008年)設立)などがあります。

*JAED https://www.jaedweb.org/
*JPFF http://www.fd-forum.org/fd-forum/

 

 地域のネットワークの代表的な例として、四国地区大学教職員能力開発ネットワーク(SPOD)を紹介したいと思います。SPODは、平成20年(2008年)に設立され、四国4県の32の国公私立大学、短大、高専が加盟しています。様々な研修の機会が提供されていますが、特に毎夏開催されるSPODフォーラムが有名です。今年は、8月23日から徳島大学で開催されます。(因みに筆者も参加します。)

・SPODフォーラム2017
 8月23日(水)~25日(金)徳島大学/常三島キャンパス
 https://www.spod.ehime-u.ac.jp/wt/forum/

 

 FDにも様々な手法や目的がありますが、授業の基本を知ることは教員にもFD担当者にも有用でしょう。以下の本には、授業のアイデアやヒントがつまっています。

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バーバラ・グロスデイビス『授業の道具箱』(東海大学出版会、2002年(原著1993年))