大学について考えるブログ

大学教育と教学運営に関心をもつ方へ

大学教育学会について

 大学教育を研究対象とする者、または広く大学教育に関わる者が集う学会に大学教育学会があります。最近では教員だけではなく、職員の会員も増えているようです。
 12月初旬には、以下のとおり、課題研究集会が開催されます。

・大学教育学会〔2017年度課題研究集会〕
 12月2日(土)、3日(日)関西国際大学/尼崎キャンパス
 http://daigakukyoiku-gakkai.org/site/conference/conferenceinfo/

 

 例年、大学教育学会の催しは、5月下旬~6月上旬に大会が、11月下旬~12月上旬に課題研究集会が開かれています。因みに、来年の大会(第39回)は、6月9日(土)、10日(日)に筑波大学で開催されることになっています。


 大学教育学会は、1979年(昭和54年)「一般教育学会」として発足し、1997年(平成9年)「大学教育学会」に名称変更されています。この経緯からも分かるように、かつては一般教育担当(教養部)教員の会員も多かったと聞いています。

 1991年(平成3年)の大学設置基準の「大綱化」以降、多くの大学で教養部は学部等に改組され(新学部へ移行、解体後に既存学部へ吸収、独立大学院の設置など)、それと同時に大学教育(共通教育)関係のセンターを設置した大学もありました(このようなセンターが、後にFDに関する学内拠点の役割を担うケースも多く生じました)。1996年(平成8年)には、全国大学教育研究センター等協議会(現在の会員は国立大学を中心に36機関)が発足しています。

 

 以下の冊子は、1995~1998年に実施された国立七大学(旧帝大)の元教養部長等による研究会の報告書です。各大学の一般教育を中心とした教育改革の歴史や総括から成っています。

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大学教育改革研究会・九州大学大学教育研究センター『大学改革の到達点にたって -国立七大学教養(学)部の総括』(1999年)