大学について考えるブログ

大学教育と教学運営に関心をもつ方へ

カーネギー分類について

 昨日の記事で「研究大学」という言葉を用いましたが、大学を機能別に分類する方法として、米国のカーネギー教育振興財団 (CFAT:Carnegie Foundation for the Advancement of Teaching)によるカーネギー分類(Carnegie Classifications)が有名です。
 http://carnegieclassifications.iu.edu/

 

 2015年版のカーネギー分類によると、米国の大学は、博士号授与大学(Doctoral Universities)、修士号授与大学(Master's Colleges & Universities)、学士号授与大学(Baccalaureate Colleges)、学士号・準学士号授与大学(Baccalaureate/Associate's Colleges)、準学士号授与大学(Associate's Colleges)、2年制専門大学(Special Focus Two-Year)、4年制専門大学(Special Focus Four-Year)、先住民大学(Tribal Colleges)に分類され、その下にさらに詳細な分類が続きます。

 博士号授与大学は、「Highest Research Activity」、「Higher Research Activity」、「Moderate Research Activity」に三分され、そのうち「Highest Research Activity」には機関数にして115、割合にして2.5%が分類されています。

 ここでの博士号授与大学の多くが、旧版のカーネギー分類では研究大学(Research Universities)とされており、博士号授与大学もしくはそれに相当する大学を、一般に研究大学とよんでいます。

 

  以下の書籍では、米国の大学制度から慣行にいたるまで、その特質を解説し、米国の多様な大学の世界を描いてあります。

f:id:mohtsu:20180328210140j:plain

谷聖美『アメリカの大学』(ミネルヴァ書房、2006年)