大学について考えるブログ

大学教育と教学運営に関心をもつ方へ

国による大学の類型化について

 前回、私大連の提言について書きましたが、そのなかで「国が私立大学のあり方に類型的な枠組みを導入することも慎むべきである(p.10)」として、各大学の自主的な「棲み分け」と「連携」の構築が提言されています。

 

 戦後の大学改革で、様々な高等教育機関が原則として4年制大学に一元化されて以降、多様化した大学の類型化とその実現方策をめぐっては、断続的に議論が交わされてきました。この問題は、中央教育審議会でも度々俎上に載せられ、例えば、以下の昭和46年(1971年)の答申では大学の「種別化」として、平成17年(2005年)の答申では「機能別分化」として提示されました。

中央教育審議会「今後における学校教育の総合的な拡充整備のための基本的施策について(答申)」(昭和46年6月11日)http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/old_chukyo/old_chukyo_index/toushin/1309492.htm

中央教育審議会「我が国の高等教育の将来像(答申)」(平成17年1月28日) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/05013101.htm

 

 以前、米国の大学の分類について書きましたが、 この分類はカーネギー教育振興財団 (CFAT)によるもので、国が関与しているわけではありません。