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「今後の高等教育の将来像の提示に向けた中間まとめ」について

 先日、中央教育審議会大学分科会将来構想部会から、「今後の高等教育の将来像の提示に向けた中間まとめ(平成30年6月28日)」が公開されました。この秋にも答申が出される予定になっています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/houkoku/1406578.htm

  この「中間まとめ」では、今年(2018年)生まれた子供たちが大学を卒業する2040年頃を見据え、高等教育の「将来像の提示と政策誘導」を図ったものです。

 

 新たな”将来像”の答申となると、平成17年(2005年)の中央教育審議会答申「我が国の高等教育の将来像」以来のものとなります。http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/05013101.htm

 

  平成17年の将来像答申から遡ると、平成10年(1998年)には大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について ―競争的環境の中で個性が輝く大学―」がありました。

 比較的短期間で答申が繰り返されることをみても、高等教育を中長期的に展望し、政策誘導の前提となる将来像を描くことの困難さが伺えます。

 以下の書籍は、高等教育研究の碩学による大学改革に関連する16の講演、エッセイ等を集めたものです。

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天野郁夫『大学改革を問い直す』(慶應義塾大学出版会、2013年)