大学について考えるブログ

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公認心理師について

 本年9月、新たな国家資格として「公認心理師」の制度が始まります(公認心理師法の施行)。平成30年度から、受験資格取得のためのコースを設置する予定の大学も多いのではないでしょうか。

 http://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/kouninshinrishi/

 昨年9月から、公認心理師カリキュラム等検討会(文部科学省厚生労働省)が継続的に開催され、本年6月、その報告書が発表されています。

 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai.html?tid=380707

 なお、民間資格である臨床心理士は、今度も継続される予定です。

 

 大学に限らないことですが、いわゆる心理職の需要は高止まりしたままのようです(もっとも、需要に見合う心理職を雇用できる機関はそう多くはないと考えられます)。

 以下の報告書では、カウンセラー等の専門職の充実に加え、学生支援の3階層モデル(日常的学生支援(窓口業務等)、制度化された学生支援(クラス担任等)及び専門的学生支援(カウンセラー等)の連携)が提言されています。

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『大学における学生相談体制の充実方策について -「総合的な学生支援」と「専門的な学生相談」の「連携・協働」-』(日本学生支援機構、2007年)