専門学校について
前回、4月に開学した専門職大学(専門職短期大学)について書きましたが、どれも専門学校を母体として誕生しています。今後設置される専門職大学もその多くは専門学校を基盤にしたものとなることが予想されています。
そもそも専門学校とは、専修学校の専門課程を一般に専門学校と称しているもので、昭和51年(1976年)の学校教育法改正(専修学校制度の創設)によって登場した教育機関です。
現在、専門学校の数は約2800校で、その多く(9割以上)は私立の学校です。公立の専門学校の大半は看護系の学校で占められています。専門学校の入学者数は、1990年代前半は約35万人でしたが、現在では25万人前後で推移しています。
平成7年(1995年)には一定の基準を満たす専門学校の修了生に「専門士」の称号を、平成17年(2005年)には要件を満たした修業年限が4年以上の課程で「高度専門士」の称号を付与することが可能になりました。また、専門学校の課程に応じて、大学への編入、大学院への入学が認められるようになりました。(このような専門学校制度の充実の流れのなかに専門職大学を位置付けることもできます。)
*専修学校の専門課程の修了者に対する専門士及び高度専門士の称号の付与に関する規程
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/senshuu/1331666.htm
*大学・大学院入学資格について(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shikaku/index.htm