大学について考えるブログ

大学教育と教学運営に関心をもつ方へ

大学入試センターについて

令和2年度入試をもって大学入試センター試験は終了し、新たに大学入学共通テストが実施されることは周知のことかと思います。その業務を担当するのは、引き続き大学入試センターということになります。https://www.dnc.ac.jp/ そもそも、大学入試センターは…

「大学入学共通テスト実施要項」について

先日、文部科学省から「大学入学者選抜実施要項」が公表されたのに続き、30日には大学入試センターから「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」が公表されました。 https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r3.html これまでの…

「大学入学者選抜実施要項」について

今月19日、文部科学省から「令和3年度大学入学者選抜実施要項」が公表されました。https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senbatsu/mxt_kouhou02-20200619_1.pdf 新型コロナウイルス感染症の影響で、高等学校の多くが長期の休校を余儀なくされたため、そ…

「新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた大学等の授業の実施状況」について

6月5日、文部科学省から「新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた大学等の授業の実施状況」の調査結果が公表されました。https://www.mext.go.jp/content/20200605-mxt_kouhou01-000004520_6.pdf それによると、大学・短大・高専約1000校の授業の実施方…

大学審議会について

前回の記事の最後にふれた大学審議会について書きたいと思います。 昭和61年(1986年)の臨時教育審議会第二次答申において「我が国の高等教育の在り方を基本的に審議し、大学に必要な助言や援助を提供し、文部大臣に対する勧告権をもつ恒常的な機関として…

臨時教育審議会について

前回、臨時教育審議会(臨教審)にふれましたので、その説明をしたいと思います。臨教審は、中曽根康弘首相(当時)によって、首相直属の審議会として昭和59年(1984年)に設置されたもので、主要な審議事項ごとに以下の4つの部会が置かれました。昭和6…

秋入学について(臨教審での議論)

新型コロナウイルス感染症の影響で、小・中・高等学校の休校が長引くなか、にわかに9月(秋)入学の議論が起こっているようです。 ご存知(ご記憶)の方も多いと思いますが、秋入学の検討は、その時々で発端となる出来事は異なりますが、歴史的に何度も繰り…

学納金返還請求訴訟について

前回、学生納付金(学納金)について言及し、学納金は基本的に返還されないことになっていると説明しました。もっとも、入学前の段階では幾分事情が異なります。 学納金の返還をめぐって大きな転機となったのが、学納金返還請求訴訟に関する平成18年(2006…

学生納付金と大学の財務について

新型コロナウイルス感染症の影響により、各大学は授業開始時期の延期やオンライン授業への切り替え、図書館等の施設利用の制限等の対応を実施しています。それらの措置に対し、学生や保護者から学生納付金(特に、施設設備費 、教育充実費等の名目のもの)の…

フルブライト奨学金について

近年新たに設置された学部や学科のなかには、留学体験を義務付けたカリキュラムを編成したところも多いようです。新型コロナウイルス感染症の拡大により、留学を伴うカリキュラムの運営に苦心する関係者も多いことと思います。 このような時期ではありますが…

授業目的公衆送信補償金制度について

新型コロナウイルス感染症の影響を懸念して、対面での授業を避け、ICTを活用した遠隔授業の導入を図る大学が急増しています。 遠隔授業のハードルの一つとされるのが著作権の問題です。その解決策の一つとして、平成30年(2018年)に著作権法が改正され…

国立大学法人ガバナンス・コードについて

先月末、文部科学省、内閣府、国立大学協会の三者から、国立大学法人ガバナンス・コードが公開されました。 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/houjin/mext_00611.html 本文中にもありますが、策定に文部科学省と内閣府が関わっている背景には、「統合イ…

「令和2年度における大学等の授業の開始等について(通知)」について

新型コロナウイルス感染症の影響拡大に伴い、大学での授業の実施、学事日程、授業方法(遠隔授業)等に関して、3月24日付けで、文部科学省から通知(「令和2年度における大学等の授業の開始等について」)がありました。 https://www.mext.go.jp/content…

授業の実施期間(週)について

前回に続き、学修時間の確保に関する話題です。 今回は実際に授業を実施する期間(週)を採りあげたいと思います。2学期(セメスター)制をとっている大学であれば、定期試験期間を除いた授業期間を15週確保することになっていると思います。特に10年ほ…

定期試験と学修時間について

新型コロナウイルス感染症の影響で、新学期の開始を遅らせることを想定している大学も多いことと思います。その際に問題となるのが、単位修得に必要な学修時間の確保です。今回の事態では、特例として扱うケースも多いと思いますが、あらためて単位の計算、…

国公立大学の入試日程について

明日3月8日、国公立大学の中期日程の試験が行われます。とは言え、中期日程を設定している国立大学はなく、一部の公立大学で行われる試験日程です。 国立大学と公立大学の入試種別ごとの募集人員の割合(%)は以下のとおりです(令和2年度)。 前期 中期…

リスクと専門知について

前回に続き、新型コロナウイルスによる感染症の話題です。 政府の要請を踏まえ、今後予定されている卒業式等の大学のイベントや大学関係のフォーラム・研究会等の中止の発表が相次いでいます。 このような事態が起きると、対策の根拠と有効性、日常生活や経…

危機管理の三原則について

新型コロナウイルスの集団感染により、今月25日に始まる国公立大学の入学試験(前期日程)をはじめ、各大学の対応が次々と発表されています。 振り返ると、平成21年(2009年)の新型インフルエンザの流行で、学園祭等の不特定多数のひとが集まるイベント…

第4期中期目標期間における指定国立大学法人の申請状況について

11月のこのブログで第4期中期目標期間(令和4~9年度)の指定国立大学の公募に関する通知にふれましたが、先月末が申請の締切で、申請状況が公開されています。 https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00117.html 今回は、筑波大学、東京医科歯科…

「在学契約」について

平成29年(2017年)5月に改正された民法の施行が今年の4月1日にせまり、教育機関関係者のあいだで「在学契約」について関心を寄せる人が増えているようです。 *民法の一部を改正する法律(債権法改正)について(法務省) http://www.moj.go.jp/MINJI/…

「教学マネジメント指針」について

先月開催された中央教育審議会大学分科会教学マネジメント特別委員会(第12回)において、「教学マネジメント指針(案)」が示されました。(大筋で了承されたとのことです。) https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/12/000002840.html このなかで、教…

次年度の文部科学関係予算(案)について

令和2年度(2020年度)の文部科学関係の予算案(総論)が文部科学省のウェブページに公開されています。 https://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/r01/1420672.htm 国立大学法人運営費交付金は、昨年度の1兆970億5500万円から1兆806億7200万円へと約1.5%の減…

大学教育関連のフォーラムについて

研究主体の学会とは異なる大学教育関係のコンソーシアムや協会が主催するこの春(3月頃)のイベントのいくつか紹介します。 ・FDフォーラム(大学コンソーシアム京都)〔第25回〕 2月29日(土)、3月1日(日)龍谷大学/深草キャンパス http://www.cons…

「大学入試のあり方に関する検討会議」の設置について

12月27日、文部科学省から、『「大学入試英語成績提供システム」 及び大学入学共通テストにおける国語・数学の記述式に係る今般の一連の経過を踏まえ、大学入試における英語4技能の評価や記述式出題を含めた大学入試のあり方について検討を行う』ために…

学校教育法施行規則等の改正について(大学院関係)

先日、学校教育法施行規則(大学院に関する項目)及び大学院設置基準が改正されました(8月30日公布)。 http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1420657.htm 改正された施行規則では、大学院の(1)「三つの方針」の策定・公表の義務化(2)学位論文に…

国立大学法人の業務の実績に関する評価結果(平成30年度)について

国立大学法人は、中期目標期間(6年間)ごとに、いわゆる法人評価を受けますが、業務運営や財務内容等に関しては、毎年度、国立大学法人評価委員会の評価を受けることになっています。 先日、昨年度(平成30年度)の評価結果が公表されました。 http://ww…

履修証明制度について

今年4月、学校教育法施行規則が改正され、履修証明制度の総時間数の下限が120時間から60時間に引き下げられました。 この措置は、昨年11月に取りまとめられた中央教育審議会「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」のなかで、リカレン…

大学入試への民間英語試験の活用見送りについて

このブログでも何度かふれてきましたが、民間の英語認定試験の大学入学共通テストへの活用について、本日、文部科学省から、その導入を見送ることが発表されました。令和6年度に実施する試験から、新たな英語試験の導入に向けて、今後検討されるそうです。 …

「Society 5.0」について

政府が提唱する「Society 5.0」というコンセプトは、中央教育審議会「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン(答申)」でも言及され、高等教育関係の学会・協会のシンポジウムなどでも度々採り上げられるようになりました。次回の大学教育学会課題研究集…

国公立大学のガバナンス・コードについて

以前、私立大学連盟と日本私立大学協会からそれぞれガバナンス・コードが公表されたことを書きましたが、国立大学協会と公立大学協会からも同様にガバナンス・コード作成に向けた活動がありますので紹介します。 *国立大学協会「国立大学ガバナンス・ コー…