廣中レポートについて
前回、学生のメンタルヘルスについて書きましたが、総合的な学生支援に関して重要な転換点の一つになった「報告」があります。文部省高等教育局から出された『大学における学生生活の充実方策について(報告) -学生の立場に立った大学づくりを目指して-』(平成12年6月)、いわゆる「廣中レポート」です(「大学における学生生活の充実に関する調査研究会」の座長であった廣中平祐・山口大学学長(当時)から)。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/012/toushin/000601.htm
廣中レポートでは、学生中心の大学への転換や正課外教育の意義の積極的な捉え直しなどが提言されました。学生に対する指導体制の充実については、学生相談、就職指導、就学指導、学生の自主的活動及び学生関連施設について改善方策が述べられ、各大学では、「何でも相談窓口」の設置など、文中に示された具体的措置が実施されることになりました。
学生生活をサポートするための、網羅的な内容を含む書籍です。巻末の資料も参考になります。
学生文化創造『学生支援・相談の基礎と実務』(悠光堂、2014年)