大学について考えるブログ

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学校基本調査について

 大学関係者にとって5月1日は特異な日と言えると思います。その年度の学生数等の統計をとる際の基準となる日だからです。毎年5月1日付けのデータが学校基本調査に反映されることになっています。

 学校基本調査とは、文部科学省が学校(学校教育法で規定されている学校)の基本的事項に関して行う調査で、昭和23年から継続して実施されています。法令の根拠としては、平成21年(2009年)に施行された統計法(平成19年に旧統計法(昭和22年)の全部を改正したもの)に基づいていますhttp://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm

 現在、地区ごとに平成30年度の学校基本調査の説明会が開催されています。

 

 学校基本調査が開始されるまで全国的な統計情報が存在しなかったというわけではありません。明治8年(1875年)から毎年、文部省の所管事項に関する統計資料を収録する「文部省年報」が発刊されており、学校基本調査以前の情報を参照するのに便利です。

 

 学校基本調査の統計データはウェブページでの公開だけではなく、冊子として販売もされています。個人で買う人はほとんどいないと思いますが、大学の事務室等には置いてあるはずです。手に取ってみると、どのようなことが調査の対象となっているのか、またどのような結果がでているのか、その概要を知ることができます。

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『平成28年度学校基本統計 学校基本調査報告書(高等教育機関編)』(文部科学省、2016年)