FDの義務化について
以前、SDの義務化(大学設置基準の改正)について書きましたが、FD(ファカルティ・ディベロップメント)の義務化の経緯を振り返ってみたいと思います。
平成10年(1998年)の大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について ― 競争的環境の中で個性が輝く大学」でのFDに関する提言を受け、翌年の平成11年、FDは大学設置基準における努力義務とされました。
大学設置基準において、「大学は、当該大学の授業の内容及び方法の改善を図るための組織的な研修及び研究を実施するものとする。」(第25条の3)とされ、いわゆる「FDの義務」が制度化されたのは、平成20年(2008年)でした。(大学院設置基準においては、前年の平成19年。)
*大学審議会「21世紀の大学像と今後の改革方策について ―競争的環境の中で個性が輝く大学(答申)」(平成10年10月26日) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/old_chukyo/old_daigaku_index/toushin/1315932.htm
FDの担当者やFDについて知りたい人に、手に取りやすいように工夫された、実践的な手引書です。
佐藤・中井・小島・城間・杉谷編『大学のFD Q&A』(玉川大学出版部、2016年)