大学について考えるブログ

大学教育と教学運営に関心をもつ方へ

学校教育法の改正(大学への編入学)について

 学校教育法の改正に伴い、平成28年4月から、高等学校の専攻科の修了者が大学に編入学することが可能になりました。
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/1370599.htm
 
 これにより、大学への編入学は、短期大学、高等専門学校、専門学校(専修学校)、高等学校(中等教育学校、特別支援学校の高等部)の専攻科の卒業/修了者に認められたことになります。
 専攻科をもつ高等学校は、看護等の職業学科(専門高校)に多く、同様の専門をもつ大学で編入学の需要が見込まれています。
 
 

 大学の年次途中への入学は、編入学以外にも転学(他大学からの学生の異動)や再入学があります。学生にとっては進路の選択肢が増えることになりますが、大学にとっては、それに対応したカリキュラムの整備が必要になるのはもちろん、滞りなく教務の業務を遂行する必要性が生じます。
 教務の実践に役立つ本として、以下の本を紹介します。

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中井俊樹・上西浩司編『大学の教務 Q&A』(玉川大学出版部、2012年)

 
 戦後、日本の高等教育機関は四年制大学に一元化され、また、学校体系は単線型になったとされますが、現在では、大学の編入学の制度が拡大され、また、高等専門学校の専攻科から大学院への進学が認められるなど、細部においては複雑化しています。
 複線型の学校体系を改革した戦後の学制改革において、大学の制度改革、教育改革がどのようなものであったかを知るには以下のような本があります。

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土持ゲーリー法一『戦後日本の高等教育改革政策 「教養教育」の構築』(玉川大学出版部、2006年)