大学について考えるブログ

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新構想大学について

 昨日、図書館情報大学について書きましたが、現在、図情大は筑波大学の一部局(春日エリア)となっています。筑波大学の設立は、昭和48年(1973年)の10月ですから、来月で45年周年を迎えます。いわゆる「新構想大学」の代表的な存在の筑波大学も半世紀近くの歩み重ねたことになります。

 

 新構想大学とは、既存の大学の自主的な改革を促すことを目的の一つにして、教育研究、管理運営等の面で従来の大学の仕組みにとらわれない新しい試みを取り入れて誕生した大学群のことです。その多くが大学紛争期以降の1970年代に設立されています。

 具体的には、筑波大学図書館情報大学のほか、長岡及び豊橋の技術科学大学、新規の教育大学(兵庫、上越、鳴門)などです。無医大県解消のために、既存の大学に医学部を設置するのではなく、新たに創設された単科の医科大学の多くも新構想大学です(浜松、滋賀ほか)。

 

 筑波大学東京教育大学を母体として設立されましたが、制度的には両者に連続性はありません。とは言え、東京教育大学の前身の東京高等師範学校以来の「教育の総本山」としての伝統は筑波大学にも継承されています。

 以下の書籍は、教科書裁判でも有名な歴史家による東京教育大学回顧録です。

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家永三郎東京教育大学文学部 栄光と受難の三十年』(現代史出版会、1978年)